AWSサービスとは
アマゾン ウェブ サービス (AWS) は、世界で最も包括的で広く採用されているクラウドプラットフォームです。世界中のデータセンターから 200
以上のフル機能のサービスを提供しています。
急成長しているスタートアップ、大企業、主要な政府機関など、何百万ものお客様が AWS を使用してコストを削減し、俊敏性を高め、イノベーションを加速させています。
AWSクラウドサービスには、以下のような種類があります。
コンピューティング
・Amazon EC2
正式名称は Amazon Elastic Compute Cloud で、AWSのIaaSのひとつであり、さまざまなスペックの仮想マシンを作成して実行できる。EBS(Elastic
Block Store)やELB(Elastic Load Balancing)と統合されている。
・Amazon ECS
正式名称は Amazon Elastic Container Service で、Dockerコンテナのクラスター管理サービス。サーバーやクラスターの管理不要でコンテナが実行できる
Fargate 起動タイプ と、
EC2でコンテナを実行するサーバーのクラスター管理を行う EC2 起動タイプ がある。またFireLensを使用することでログの出力先をカスタマイズできる。
・Amazon EKS
正式名称は Amazon Elastic Container Service for Kubernetes
で、フルマネージドなKubernetesサービス。コントロールプレーンの管理が不要、複数のAZで運用されるため単一障害点がないといった特徴がある。
またAWS Fargateを使用してEKSを実行できる Amazon EKS on AWS Fargate もサポートされている。
・AWS Lambda
サーバー不要でアプリケーションコードのみをデプロイすることで、イベント駆動でコードが実行できるサービス。他のサービスとのハブとなり、サーバーレスアーキテクチャの中核となるサービスである。
最大実行時間は15分。
・AWS Batch
バッチ処理を実行できるサービス。サーバー不要・処理の実行という点でLambdaと似ているが、Lambdaにはリクエストあたりの最大実行時間が900秒という制限があるため、
時間のかかる処理や複雑な処理をしたい時に使用する。処理は ジョブ という単位で登録し、ECSコンテナクラスターで実行される。
ネットワーク
・Amazon VPC
正式名称は Amazon Virtual Private Cloud で、AWS クラウドに作成できる仮想ネットワークサービス。サブネット、Elastic
IP、セキュリティグループ、ネットワークACL、ゲートウェイ、
ルートテーブルといったリソースが用意されている。
・Amazon Route 53
フルマネージドなDNSサーバーサービス。リソースのヘルスチェック(+DNSフェイルオーバー)、多様なルーティングポリシーとトラフィックポリシー、
通常のレコードタイプのほかエイリアスレコードもサポートされている。
・Amazon API Gateway
RESTful
APIを作成、デプロイできるサービス。エンドポイントとして、Webサイト、Lambda関数、その他のAWSサービスがサポートされている。またSwaggerファイルによるインポート/エクスポートが可能。
・AWS Direct Connect
オンプレミスのネットワークとAWSのネットワーク(VPC)を接続するプライベートネットワークサービス。
データベース
・Amazon RDS
正式名称は Amazon Relational Database Service で、フルマネージドなRDBサーバーサービス。Amazon
Aurora、PostgreSQL、MySQL、MariaDB、Oracle、Microsoft SQL Serverの6つのデータベースエンジンから選択できる。
またAuroraではマルチマスター構成、自動起動/停止およびスケーリングするAurora
Serverless、複数のリージョンにまたがって構成できるAuroraグローバルデータベースが利用できる。
・Amazon DynamoDB
フルマネージドなkey-value型のNoSQLデータベースサービス。セカンダリインデックスやスループットキャパシティによるパフォーマンスの調整ができる。
・Amazon Redshift
フルマネージドなデータウェアハウスサービス。PostgreSQL互換のインタフェースを備えるため、PostgreSQLの管理ツールが使用できる。
・Amazon ElastiCache
フルマネージドな分散型インメモリデータストアサービス。キャッシュエンジンとしてmemcachedとRedisがサポートされている。
ストレージ
・Amazon S3
正式名称は Amazon Simple Storage Service
で、年間で99.99%の可用性と99.999999999%の耐久性を実現するよう設計されたオブジェクトストレージ。
アクセスポリシー、データの暗号化、バージョニング、MFA削除、ライフサイクル管理ポリシー、イベント通知。さらに、静的Webサイトホスティング、タグ付け、クロスリージョンレプリケーション、
バッチオペレーション、アクセスポイントなど、およそSimpleとは言えない豊富な機能を備えている。
・Amazon EFS
正式名称は Amazon Elastic File System
で、フルマネージドなNFSサーバーサービス。最大数千のEC2インスタンスからの同時アクセスが可能で、ペタバイト単位まで自動的にスケールする。
ライフサイクルポリシーを設定することで、コスト効率のよい低頻度アクセスストレージクラスが利用できる。
・Amazon S3 Glacier
頻繁に使用されないデータ(コールドデータ)に最適化された低コスト、高耐久性を備えたストレージサービス。アーカイブ、バックアップ用途に向いている。
S3のGlacierストレージクラスとは別サービス。
・AWS Storage Gateway
オンプレミスのアプライアンスからクラウドベースのストレージに接続できるサービス。ファイルベース、ボリュームベース、テープベースという異なったインタフェースでの接続がサポートされている。